留学の決め手は大きく二つあります。
一つ目は教育や人権に特化して専門的に学びたいと考えたからです。FGSで多様な学問分野を横断的に学ぶ中で、特に「人権」「教育」「開発」の三つが自身の関心の軸となりました。これらを専門的に学ぶために、開発学の発祥の地であり、「子どもの権利を大切にする教育」を最前線で行なってきたイギリスで勉強したいと考えました。中でも、リーズ大学の教育学部では、「Inclusive Education」や「Children’s Rights and Social Justice」といった特定のテーマに特化して学ぶ機会があることに魅力を感じました。
二つ目は、学生のうちに国籍や文化の壁を超えて同じ興味、関心を持つ仲間と出会い、議論し、共に学ぶ経験をしたいと考えたためです。当時の私は、「背景が異なる相手に自分の意見を分かりやすく伝えること」を課題としていました。そこで、生活の環境や授業スタイルの全く異なる環境に身を置くことで、このような力を高めたいと考え、留学を決意しました。
私が約10ヶ月間、学びに没頭できたのは、周りからの多くのサポートがあったからです。実際に、奨学金による経済的なサポートに加え、グローバル教育センターの方々からの手厚いサポート、そしてゼミの教授には、留学前から留学後に至るまで、様々な場面で親身に相談に乗っていただきました。また、留学中には家族や友人の存在に何度も救われました。留学のきっかけは自分自身の好奇心から始まったものですが、それは自分一人の力だけでは決して成し遂げられたものではなく、多くの人の支えがあったからこそ最後まで走り抜くことができたと感じています。今後もこの感謝の気持ちを忘れず、留学で得た経験を最大限に活かしながら社会に貢献していきたいです。
留学先での学びは自分にとって毎日が刺激的でした。特に印象的だったことは、授業スタイルの違いです。イギリスでは、一つのmodule(授業)の中でも、講義形式の日、セミナー形式の日、ディベートを行う日、Reading week と呼ばれる自分自身で文献を読みながら深める日など多様な形態で学ぶ機会がありました。授業の内容は、正解を求められたり一方的に教えられたりするのではなく、「どのように考えるのか?」「どこに限界があるのか?」「背景には何があるのか?」といった問いに対して、議論を交えながら向き合うことで、思考が深まっていく感覚がありました。
また、大学内での学びにとどまらず、難民支援や補習校のボランティア、学校訪問など課外学習による実践的な学びも充実していました。 さらに、休暇中には、ヨーロッパを旅したり、パーティで多国籍の友達と交流したり、日本にいるとできなかった経験をたくさんすることができました。もちろん、留学中にはストレスがかかる場面も少なくありませんが、新しい経験や美しい景色に出会えた時には「ここまで頑張ってよかったな」と感じられました。今振り帰ると全てが意味のある経験だったなと感じています。

留学中は予期せぬハプニングの連続で、文化の違いからすれ違いを感じる場面もあります。しかし、そういった瞬間に、物事を悲観的に捉えるのではなく「この違いが面白い」と受け止められる心の余白が自分の中に生まれたと感じています。この変化は他者との関わり方だけでなく、自分自身への接し方や留学後の進路決定にも大きな影響を与えました。以前は完璧主義で世間の常識や結果を気にしてしまう性格でしたが、留学生活を通して自己理解を深める中で、全てが完璧に進むことを手放し、何事も100%を尽くしながら楽しむマインドセットに変化しました。その結果、困難な状況に直面しても、以前より「きっとなんとかなるし、なんとかする」と前向きに考えられるようになりました。また、進路決定の際には心に素直になったことで、卒業後は「就職」という選択ではなく、もう一度海外で挑戦する道を選ぶことができました。自分の人生を前向きに踏み出せるようになったのは、留学生活のおかげです。これからも、自分の選択を信じながら、日々ベストを尽くし成長していきたいです。
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留学に踏み出すことは少し勇気のいることかもしれません。実際に、私自身も経済面や就職活動、卒業年度、英語資格の取得など悩みが尽きませんでした。しかし、思い切って踏み出してみると、奨学金を受ける機会に恵まれたり、進路の選択肢が広がったり、自分が想像していた不安よりも、実際には得られたものの方がはるかに多かったと感じます。また、私は留学の動機はどんなに些細なことであっても良いと思っています。なぜなら、一度自分の慣れ親しんだ世界から飛び出して挑戦する過程で新たな自分に気付いたり、自分自身を見つめ直したりできると思うからです。まずは、自分が今やりたいこと、自分の心の中にある声に少しだけ素直になってみてください。私もみなさんの挑戦を応援しております。