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総合グローバル学部で学ぶグローバル・スタディーズとはどのような学問ですか?
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グローバル化した世界の理解をめざす新領域の学問です。
本学部のめざすグローバル・スタディーズは、グローバルな動きに目を向ける「国際関係論」とローカルな事象に焦点を当てる「地域研究」の両面から世界を捉えます。上智大学には両方の学問的伝統と実績があり、これまで別々の組織がになってきました。しかし今日、グローバル化は日常的にローカルな事象として現れるので、同時に両方から捉える視点が必要です。FGSは、両者の融合によって、新しい教育の地平を切り開いていきます。
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どのような人材の育成をめざしているのでしょうか?
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グローバル化した世界の現実を理解し、主体的に行動できる人を育てます。
それは「どんな“現場”でも、グローバルとローカルの双方向視点で“解”を見つけ、現実的に“カタチ”にしてゆくプロフェッショナル」であり、同時に、競争の激しい時代にあっても「他者と共感し、他者への配慮のできる」人の育成をめざします。
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グローバル化を肯定する立場なのでしょうか?
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グローバル化には多様な側面があり、その効果には正負両面があります。本学部ではまず、いま世界の日常的現実となっているこの現象を的確に理解する力を養います。そのうえで、捉えた現実に対しどう働きかけるかを自分で判断し、行動できる人を養成します。批判的な立場から改善や変革を求める人もいれば、肯定的に捉えて積極的に活用しようと考える人もいるでしょう。特定の結論に導くのではなく、自分の結論を出せる人を育てたいと考えています。
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総合グローバル学部と国際教養学部の違いは何ですか?
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学習環境が大きく異なります。
◆総合グローバル学部は、国際関係論と地域研究を軸としてグローバルとローカル双方向の視点から現代社会を捉える力を養います。国際関係論は伝統的な国際政治学だけでなく、社会学や経済学、さらには国際組織の実務の視点も加えた構成になっています。地域研究は、今日グローバル社会の形成にとりわけ大きなインパクトを与えているアジア、中東、アフリカが主たる対象です。基礎的知識は日本語環境で身につけますが、専門科目の一部が英語で行われます。
◆国際教養学部は、すでに高い英語の運用能力を持つことを前提に、幅広い教養と論理的思考力を養うこと(リベラル・アーツ)をめざす学部です。専門分野は比較文化、国際経営・経済学、社会科学の三つから構成されます。基本的に全ての授業が英語で行われますので、はじめから欧米の大学に近い環境で学ぶと考えてください。
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国際関係について勉強したい場合、総合グローバル学部と外国語学部どちらがよいですか?
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国際関係論の専門科目は総合グローバル学部の方が多く開かれますので、一般的には総合グローバル学部をお勧めします。ただし、たとえば北米、ヨーロッパ、ロシア・ユーラシアの国際関係は外国語学部でも学ぶことができますし、外国語学部から総合グローバル学部の国際関係論系科目を履修することもできます。両学部のカリキュラムを比較し、より自分に合った学部を選択してください。
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カリキュラムの構成を簡単に説明してください。
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全員が1年次から「国際関係論」と「地域研究」を学び、双方向的な理解・分析能力を養います。それと並行して、グローバル化した世界とは何かを政治学、経済学、社会学、人類学など各種の学問的視点から解説する基礎科目を選択的に履修し、自分の学問的な足場を築いていきます。 2年次からは、専門科目の履修を開始し、秋学期に「国際関係論」の二領域(国際政治論、市民社会・国際協力論)と「地域研究」の二領域(アジア研究、中東アフリカ研究)のうちどれをメジャーに、どれをマイナーにするかを決めます。一方、グローバル化の現れる現場を自分で体験・調査する「自主研究」の履修も推奨されます。
3年次からは、引き続き専門科目を履修しつつ、演習に参加して研究テーマを定め、4年次に卒業論文・卒業研究を完成させます。
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3年次からの領域選択はいつどのように決まりますか。また、希望の領域には入れますか?
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2年次の秋学期に領域(メジャー・マイナー・ゼミ(演習))の希望申請を行います。各ゼミには定員があり、定員を超過して応募があったゼミについては、希望研究課題や成績などで総合的に判断の上、選抜を実施し、ゼミ所属先を決定します。決定したゼミ担当教員の所属する領域がメジャー領域となります。
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国際政治論領域と市民社会・国際協力論領域をメジャー、マイナーとして選択することはできますか?また、アジア研究領域と中東・アフリカ研究領域をメジャー、マイナーとして選択することはできますか?
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たとえばメジャーを国際関係論系(「国際政治論」または「市民社会・国際協力論」)から選択した場合、マイナーは地域研究系(「アジア研究」または「中東・アフリカ研究」)から選択することになります。ですから、国際政治論領域と市民社会・国際協力論領域をメジャー、マイナーの組み合わせとして履修することはできません。同じ理由から、アジア研究領域と中東・アフリカ研究領域を組み合わせて履修することもできません。
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「マイナーには学位は出ない」という理解でよいでしょうか?
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取得できる学位は一つです。たとえば、メジャーを地域研究系(「アジア研究」または「中東・アフリカ研究」)とし、マイナーを国際関係論系(「国際政治論」または「市民社会・国際協力論」)とした場合、学位は「学士(地域研究)」となります。
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国際公務員や国連職員になるための試験対策はありますか?
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試験対策のための講義はありませんが、「国連の活動を通じて世界と私たちの未来を考える」をコンセプトとした上智大学国連Weeks(2014-)を定期的に開催しています。国際機関や国際協力分野で活躍する方々を迎えたイベントを数多く開催していますので、積極的に参加することで様々な経験をすることが可能です。
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英語科目は、総合グローバル学部独自のものですか?
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言語教育研究センターの開講科目です。1年次の必修4単位 Academic Communication1・2 に加えてさらに選択科目として英語科目を履修することができます。言語教育研究センターは各種のCLIL(内容言語統合型学習)(注1)の手法を用いた科目を提供していますから、2年次以降も自分の関心分野に応じて英語科目を履修することが強く推奨されます。
(注1)英語で専門分野を学び、学術分野と言語能力を同時に向上させる学習方法
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他学科の授業を履修することはできますか?
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できます。外国語学部、国際教養学部及び語学科目は履修した場合26単位(2019・2020年次生、30単位)の範囲内で学科選択科目として卒業に要する単位に算入できます。また、上記以外の学部学科の科目を履修した場合も8単位を限度として卒業に要する単位に算入できます。ただし、他学部・他学科生にとって必修科目となっているものは通常履修できません。また、科目によっては特定の学部・学科が優先される科目もあります。
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欧米地域の勉強はできますか?
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外国語学部で開講されている欧米地域の科目を一定数履修してマイナー分野とすることができます。また、総合グローバル学部にも国際関係論として欧米を扱う科目があります。しかし、地域研究として欧米を専門的に学びたい場合は外国語学部の方が適しているかもしれません。上記の例のうちどちらの学び方が自分に合っているか検討してみてください。
◆総合グローバル学部で学ぶ場合:国際関係論の基礎を積み、国際政治論をメジャーとして選び、事例として欧米を取り上げる(米国の世界戦略、米国の政治外交、EUの安全保障政策など)。併せてマイナーとして外国語学部の欧米関係の授業を履修し、歴史や社会に関する知識を充実させる。
◆外国語学部で学ぶ場合:言語の徹底的な訓練を経て、文化や歴史に関する知識を身につけたうえで、北米研究やヨーロッパ研究を選択して自分の研究テーマを決める(米国における二言語教育、ドイツとEU統合、脱植民地化とポルトガルなど)。併せて総合グローバル学部の国際関係論の授業を履修する。
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英語での授業はどのくらいありますか?また卒業するまでにどの程度履修する必要がありますか?
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総合グローバル学部では、1~4年次生を対象とした英語による専門科目を30-40科目開講しています。その他に言語教育研究センターが提供するCLILの手法を用いた科目(⑪A参照)や、グローバル教育センターが提供するグローバル化関連の基礎・専門科目があり、これらの英語科目を選択科目として履修することが可能です。多くの科目は日本語で開講しており、英語による科目の履修は任意となります。日本語による科目のみを履修して卒業することも可能です。
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学部内の外国人学生と日本人学生の比率を教えてください。
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1学年定員220人のところ毎年10人~15人程度の外国人学生が在籍しています。
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在学中に留学をすることは可能ですか?また留学をした場合、4年間で卒業することは可能ですか?
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教員免許状と学芸員資格は取れますか?
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両方とも取れます。FGSでは、中学社会および高校公民の教員免許状が取れます。なお、課程科目を広く学科選択科目として卒業に必要な単位に算入することが認められています。
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フィールドワークやインターンシップは、どのように授業と関連づけられていますか?
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FGSの選択科目の「自主研究(1~6)」の中で、フィールドワークやインターンシップを設定できます。
フィールドワークとしては、たとえばASEAN諸国に出向いて開発の実情や教育事情の調査を行ったり、在日イスラム教徒のコミュニティーを訪れて生活実態のインタビューをしたり、台湾や韓国の選挙運動を取材したり、指導教員と相談をしながら自分でテーマや地域を設定します。
また、2年次以上(科目・実習先の条件によって更なる学年制限がある場合も有り)を対象として、大学と協定を結んだ実習先(グローバル企業、国際機関・協力団体、報道機関など)でインターンシップ(就業体験)をし、事前・事後の講義受講や課題提出を行うことで全学共通科目(選択科目)「インターンシップ科目」の単位を取得することが可能です。
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早期卒業は可能ですか?
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3年又は3年半で早期卒業が可能です。条件は所定の卒業必要単位124単位を取得し、GPAが3.7以上(4.0満点)であることが必要です。
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秋入学はできますか?
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SPSFコース(英語で学位を取得するコース)で秋学期入学が可能です。SPSF(Sophia Program for Sustainable Futures)=持続可能な未来を考える6学科連携学位プログラムは、新聞学科、教育学科、社会学科、経済学科、経営学科、総合グローバル学科の6学科の中に開設される、英語自体を学ぶのではなく、英語で専門科目を学び、学位が取得できる新しいコースです。自学科の専門科目を学びながら、Sustainable Futures(持続可能な未来)をテーマにした共通コア科目や、SPSF内の他学科の基礎科目も学ぶことにより、専門性に加えて課題解決力や多様な見方・考え方を身につけられるカリキュラムになっています。
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受験する高校生に読んでほしい本はありますか?
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さまざまな本を読んでください。これ1冊で「グローバル」がわかるなどという本は信用してはいけません。広く深く読むこと、それによって何を読むべきかを判断する力を自分がつけることが大切です。「ゼミ紹介」ページ内にある各ゼミ紹介記事において、書籍紹介の記事がありますので、そちらも参照なさってください。
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大学入学前の準備として、高校生のうちにしておくべきことは何ですか?
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自分なりに充実した毎日を過ごすようにしてください。その上で、大学に何かを教わりに来るのではなく、何かを主体的に学ぶために、自分が大学に入ったら何をしたいのか、繰り返し自分に問い直してください
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面接に関して何か対策・心構えなどありますか?
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特に対策などはありませんが、質問されたことに対して自分の意見を大きな声で簡潔に面接者の目を見てはっきりと答えてください。いいところを見せようと誇張したり嘘を言ったりするのはNGです。自分のありのままの姿を伝えることが肝要であり、面接者もそれが一番知りたいのです。
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小論文試験に向けてどのような対策をとればいいですか?
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自分の言葉で語れるようトレーニングしてください。付け焼き刃の語り口はたやすく見抜かれます。そのためにはたくさん読んでたくさん書くのが最前の方法です。友人などから書いたものにフィードバックしてもらうのも効果的です。
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卒業後の進路について教えてください。
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企業、官公庁などへの就職が約90%、残りの約10%はさらなる専門職を目指して国内外の大学院に進学しています。各年度の進路実績については、進路ページをご覧ください。