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ゼミ紹介

アジア研究B

担当教員:福武慎太郎 教授

おもに東南アジア島嶼部(インドネシア、東ティモール)と日本の農山村・離島を研究対象とする文化人類学の演習です。文化人類学に関連する文献購読とフィールドワーク(民族誌的調査)を中心にすすめます。文献購読、そしてフィールドワークを通じて、得られた知見を記述し、分析するという民族誌(エスノグラフィー)という方法を学習します。

フィールドワーク

調査というと、皆さんは質問表や様々なアプケーションを使用したアンケート調査をまっさきに思い浮かべるかもしれません。フィールドワークにおいても、もちろん質問表を使うこともありますが、このゼミで目指しているフィールドワークはちょっと異なります。文化人類学の調査法である「参与観察」をベースにした、方法論としてはマニュアル化の難しい、非定型の情報収集の実践です。近年、人類学的フィールドワークを、ジャズの即興演奏(インプロヴィジェーション)にたとえる人類学者もいます。ゼミでは、原則、複数名で共通のテーマの元にフィールドワークを実施してもらいます。過去にはインドネシア、東ティモール、国内では奄美の徳之島、瀬戸内海の大崎下島などで実施した人たちもいます。

祭礼でドラムをたたき歌う東ティモールの女性

インドネシア、東ティモール、徳之島、奥三河

私のフィールドワーク経験は、インドネシア、東ティモール、国内では愛知の山村や奄美、沖縄などです。これまで人権、開発、紛争と難民問題などに関わる研究を進めてきましたが、現在はコーヒー栽培農民の暮らしと経済について調査しています。フィールドワークの実施は任意です。ゼミに所属する人たちは東南アジアに関心をある人だけでなく、日本の移民社会、アニメやマンガなどサブカルチャー、LGBTQ+など性的マイノリティの問題など様々な課題に取り組んでいます。

奥三河・花祭

文化人類学

ゼミ共通のテーマとしては、文化人類学の視点から、マイノリティの立場について研究しようということを掲げています。上記に挙げた性的マイノリティや移民について、また、障がい、高齢者など、従来の文化人類学ではあまり取り上げられなかった問題も近年は関心が寄せられるようになりました。

ゼミの卒論・研究発表会

ゼミテーマを知るためのおすすめ書籍

1. ジェームズ・C・スコット『ゾミアー脱国家の世界史』みすず書房、2013年。 必ずしもゼミで読んでいるわけではありませんが、私の授業では必ず紹介しています。フィールドワークの本ではありませんが、フィールドワークの前に、どのように世界をみるべきか、人類史において大きな転換期を迎えている現在地を知るために、学生時代にぜひ触れてほしい二冊です。大著で読破するのは大変だと思いますが興味のある人は挑戦してください! 2.デヴィッド・グレーバー『負債論 貨幣と暴力の5000年』以文社、2016年。