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ゼミ紹介

中東・アフリカ研究F

担当教員:戸田美佳子 准教授

本ゼミは、サハラ以南アフリカ、特にフランス語圏の中部・西部アフリカ地域を対象に、現代アフリカで起こっている文化的・民族的な事象を人類学の視点から議論することを目指します。

アフリカを研究するには?

アフリカ研究を志望する学生の中には、貧困や紛争、教育などの「問題」を「解決」したいという人が少なからずいます。しかし『アフリカ学事典』(昭和堂)を見てみると、アフリカ研究のトピックの幅広さがわかります。なぜ、アフリカへの「問題」ばかりに焦点が当てられてきたのでしょうか? アフリカ人作家のチママンダ・ンゴズィ・アディーチェさんは、「シングルストーリーの危険性」と題されたTED Talkの中で、アフリカの見られ方の問題点を、彼女と文学の関わりや実体験から述べています。彼女は、シングルストーリーはステレオタイプを生み出し、そしてステレオタイプの問題点は真実を語っていないということではないではなく、不完全であるということだと指摘しています。そこでゼミでは、多様な民族・言語・生態環境をもつアフリカ地域の特性を理解するために、アフリカに関する複数の民族誌や時にアフリカ文学を紹介して、輪読します。

ボニー・ヒューレット著『アフリカの森の女たち』

アフリカの今を知るために

ただしアフリカ諸社会には多くの課題があることも事実です。ゼミでは毎回、アフリカに関する現地の英語・仏語・アラビア語のニュース記事を紹介してもらい、アフリカで今何がおきているのかを、環境や伝統、政治に関する時事問題から議論します。その際、同時代に暮らす人間同士としての視点で、アフリカの今を捉えることを目指しています。

カメルーン人研究者とのディスカッション

ゼミテーマを知るためのおすすめ書籍

1. ボニー・ヒューレット2020『アフリカの森の女たち―文化・進化・発達の人類学』(服部志帆・大石高典・戸田美佳子訳)春風社.
本書の魅力は、中央アフリカ共和国南部に広がる森林地域で暮らす4人の女性たちによる生き生きとした語りです。副題のとおり、狩猟採集や農耕を基盤とする小規模社会に目を向けることによって、人間の普遍的な特性を描き出そうとしたものでもあります。フィールドワークの基本となる参与観察やインフォーマントとの関係、婚姻制度、狩猟採集民社会における自律性や 即時型利得文化など、人類学の理論や手法も学べます。

2.日本アフリカ学会編 2014『アフリカ学事典』昭和堂.
アフリカ研究をレビューした読む事典です。人文、社会、自然科学、そして文理融合の複合領域まで、アフリカ研究をジャンル別(アフリカ史、文化人類学、教育学など)に学べます。アフリカ研究をしようと思った時に、まず初めに手に取ってみるといい本です。