高校生のころから国際的な場所で働いてみたいという漠然とした思いがありましたが、就職活動にあたっては、狭い視野のまま志望先を決めてしまうのを避けたかったため、インターンシップや説明会、大学の海外プログラムに参加するなどして国家公務員だけではなく、民間企業や公的団体、国際公務員などの多くの選択肢から検討を重ねました。その結果として、FGS での学びや自分の研究テーマ、そして模擬国連での活動において他国の大使の視点から日本外交を捉える機会を持ったことで生まれた、日本外交の独自性を生かして国際的な課題への取組みに国益を見据えながら貢献していきたいという思いの強さを再確認することになり、外交官を目指すことにしました。また、東南アジア諸国への価値観外交に興味があったことに加え、日本と中国の架け橋となられた前在日中国大使の講演会に参加し、地域や分野に精通する外交官が果たす役割の大きさとその重要性に感銘を受けたことから専門職を志望し、いくつかいただいた選択肢の中から最終的に進路として外務省専門職を選びました。
FGS での学びを振り返ると、柔軟な学びの中で、まさに「多角的に」物事をみるためのツールやきっかけを与えてもらった 4 年間であったと感じています。FGS が扱う学問領域は非常に幅広く、それらをバランスよく履修したり、自分と異なる専攻分野の友人と話したりすることで、偏った自分の思考や視点を見つめなおす機会を得ただけでなく、自分が踏み入れてこなかった新しい分野への興味関心を引き出してくれました。「世界を立体的に捉える」ためには、自分自身で知識や情報を日々更新し、積み上げていく必要があるのはもちろんですが、それらを総合的に組み立てて考え、解を見つける力が必要になると思います。FGS の学びの中で多くの分野、そして多くの考え方に触れたことで、分野を横断する国際課題について多角的視点の基に考える習慣は身に着けることができたと思います。今後更に、知識や経験を重ね、人間力を磨いていく中で、自分の向き合う国際課題に解を見つけるということに少しでも近づいていきたいと思います。
大学受験時、FGS は私の第一志望の大学・学部ではなく、後期試験で合格した国立大学との間で進学先を迷いながら選んだ学部でした。しかし、大学四年間を終えてみて、ここに来ることができたのは私にとって一つの縁のようなものだったのかもしれないと思うほど、充実した 4 年間を過ごすことができました。大学が主催する様々なイベントや学部内外の授業、課外活動の全てが組み合わさってこれ以上ないほどの深い学びを得られたと思っています。どの大学・学部に行っても、進学先の選択が正しかったと思えるかどうかは、大学四年間をどれほど主体的に過ごすことができたのか、に依拠するのだと思います。FGS には自分の興味関心をとことん追求できるだけの環境と、学生を惜しみなく支えてくださる教授の方々がいます。FGS を目指す皆さんには好奇心と探求心を忘れず、そして過去にとらわれずに自分を変えていくこと恐れずに、信じる道を切り開いていっていただきたいです。