私は FGS の学生には珍しく、教職課程を履修し、卒業後もより実践的な教授法を学ぶために教職大学院というところに進学します。教員を目指しているのなら、教育学部に行ったほうが良かったのではないかと思う人もいるかもしれません。ただ、今 FGS での 5 年間を振り返り、FGS 卒業生として教員を目指すことができることをとても楽しみに、また誇りに思っています。
そもそも高校 3 年生の頃の私は、女子教育の重要性を主張していたマララ・ユスフザイさんのタリバンによる襲撃事件に衝撃を受け、ジェンダー問題や中東地域、そして宗教による考え方の違いなどについて勉強したいと考えていました。そんな時大学のパンフレットで目にした、「グローバルとローカル双方向の視点を学べる」という FGS のキャッチフレーズは、当時の私にとって非常に魅力的でした。実際、期待していた通り私は FGS での 5 年間で、ある問題に対するいろいろな立場からの見方、日本、世界で起きている問題を「自分事」として考え、アプローチしていく方法、身の回りにあふれている多様性を認め合うことの重要性とまたそれがなされていない人権問題の現実などを学ぶことができました。実は、教育学部出身でもない私が現在、教員を目指している理由は生徒に FGS で学んだ、多様性を受け止めることの重要性を教え、あらゆる問題を「自分事」として考えるための想像力を身につけさせたい、また
一教員として生徒一人一人の人権を守りたいと考えているからです。そのために、より高度な教授法を勉強しに卒業後は大学院に進学します。
学生時代は上記のように FGS に軸を置きつつも、一方で大学から提供されている本当に様々な活動に参加しました。サークル活動を通して行った海外教育支援ボランティア、実際に一般財団法人で 2 か月間働いたグローバルインターンシップ科目、カンボジアエクスポージャーツアー、交換留学、そして教職課程、5 年間で幅広いサービスを活用できた自信があります。どれも自分がその分野に興味があり、挑戦してみようという思いで参加したものですが、今ではすべてが糧になっていると思います。そのように自分の目で見て、体験したことがさらに FGS での学びを深めてくれました。
これから FGS を目指す皆さんには、やはり自分が FGS で何を学びたいのか、何に関心があるのか、その学びへの好奇心を忘れずにしてほしいと思います。その好奇心をもって FGS に入ってこられた方はきっとその後もいろいろなことへ挑戦することができると思います。時にはその関心分野が変わっても何の問題はありません。それは一歩ずつ前進している証でもあると思います。大学入学後に開かれている幅広い選択肢を楽しみにしつつ、ぜひ大学への扉を開いていってください。